北海道炭砿鉄道時代の形式5
今日の古典機 2012/02/07 形式5
軸配置 B1・0-4-2 繋がりでこの有名な機関車を紹介したいと思います。
1898年(明治31年)に北海道炭砿鉄道が2両導入した、米国ボールドウィン(Baidwin)社製の機関車です。
外見上の特徴は、やはり大きなサドルタンクでしょう。
サドルタンクとはアーチ型の大きな水槽(タンク)を1つボイラーに跨らせるように配置した形態のことで、
取付・安定・製造費的にも優れた工法で、1849年以降、アメリカやイギリスを中心に盛んに製造されるようになりました。
日本では俗称として「亀の甲」「亀の子」といった可愛らしいあだ名が付けられ愛されました。
でもこの機関車、Bタンクの割には23.57tと非常に大きく重く、
とても「亀の”子”」とは言えないですね(笑)軸重が重いので牽引力も高かったそうです。
※ちなみに「サドル」とは馬に乗るときに使う馬具の一種、鞍(くら)のことです。
この機関車は、欠陥機関車として有名でした。
キャブが大きく、後部のオーバーハング (wikiに移動)が非常に長くてバランスが悪いのです。
そのため、第2動輪には第2動輪上14.1tもの重さが掛かる設計になっていました。
鉄道院買収後の1914年(大正3年)には、バランスの是正のためにキャブ下に従輪を1軸を追加する改造が行われました。(車軸配置は0-4-2・B1に)
国有化後は、しばらく北海道で使われた後、5号は1917年、簸上鉄道(今の木次線島根県)に譲渡、
6号は南薩鉄道(鹿児島県)に、その後静岡県の日本軽金属蒲原工場で生涯を終えたそうです。
北海道から島根・静岡、果ては鹿児島まで。まさに流転の機関車人生でありました。
南薩鉄道時代・従輪に注目。
ひとことコメント:この機関車は実物もさることながら、コンパクトにまとまったスタイルと、
日本では珍しいサドルタンクであることなどから、
数々の模型作品が発表されている、とても人気の高い機関車です。
トーマモデルワークスさんより当形式の16番・Nでの製品化が検討されている模様ですので、期待大ですね!
私はこの機関車をNゲージで作ろうとアリイのライフライクCタンクを切り継いだときに指から多量の出血を出した覚えがありますw私にとっては曰く付きの機関車ですw
メーカー竣工図。一番上の写真でもそうだがサドルタンク部分は着色されているように見受けられます。
紺色に塗られていたとする文献があった「気が」します。どこで読んだのかちょっと思い出せないですが。。。
※ で毎日古典機を1両ずつ紹介します。
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